今回の記事は、Windows10Homeにおける、WindowsUpdateを「完璧に」止めるための方法の紹介と、それを実行するバッチファイルの作り方を伝授します。
最初に言っておきますが、基本的にはWindows10HomeのWindowsUpdateは止めるべきではありません。
なぜなら、Windows10はこれからはシステムのアップグレードをWindowdsUpdateにて対応する予定だからです。
そのため、WIndowsUpdateを切ってしまうと何年後かにはサポート切れを起こす可能性があります。
サポート切れのリスクを負いながらもこの手法を紹介するのは、企業向けのWIndows10Homeのユーザに向けてのことです。
私も会社でWindows10Homeを入れたばっかりに大型アップデートが来たときに下手すると会社のネット環境が止まるかもとまで言われました。
100台単位で導入してましたから。Windoes10ProでないといわゆるリモートコントロールでのUpdate制御ができないんですよね。
というわけで、Windows10HomeのWindowsUpdateを完全に殺す方法を紹介します!!
※くれぐれも自己責任でお願いします!!
1.WindowsUpdateの「サービス」を止める
まず最初に、WIndowsUpdateのサービスを止めます。
このワードで検索してきたということはそこそこパソコンはわかってる人ですよね?
画像はありませんが、説明します。
スタート→コントロールパネル→システムとセキュリティ→管理ツール→サービス
からサービスを開く。
WindowsUpdateというサービス名を探して、プロパティで停止しましょう。
2.WindowsUpdateに付随するサービスを止める
次に、同様にサービスから関連するサービスを停止します。
サービス名は、UpdateOrchestratorです。
これもプロパティを開いて、「停止」しましょう。
2-1.WindowsUpdateAssistantを止める
WindowsUpdateのときに、デスクトップに見たことないアイコン出てませんでしたか?
Windows10のロゴのマーク。
これも止める必要がありますが、こちらはサービスではなく、タスクスケジューラにて起動するので後述します。
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3.WindowsUpdateのタスクスケジューラを無効化
「Windows10Home アップデート停止」で出てくるサイトのほとんどは、サービスの停止で終わっています。
しかし、ここからが本番です。
このままでは、サービスを止めたつもりでもいつの間にかWindowsUpdateのサービスが自動で復帰してしまうんです。
なぜなのか?
それは、タスクスケジューラにWindowsUpdateやアップデートアシスタンスが起動するように設定されているからなんです!
では、タスクスケジューラを開いてそのタスクを無効化しちゃいましょう。
消しちゃうと、後で復帰したくなったときにわからんようになっちゃいますしね。
コントロールパネル→システムとセキュリティ→管理ツール→タスクスケジュール
を開きます。
このタスクから、以下のフォルダを探します。
Microsoft→Windows→WindowsUpdate
この中の、
- Automatic App Update
- Scheduled Start
- sih
- sihboot
をそれぞれ無効化しましょう。
あともうひとつ。
Microsoft→Windows→UpdateOrchestrator
- Maintenance Install
- Policy Install
- Resume On Boot
- Schedule Scan
- UpdateAssistant
- UpdateAssistantCalendarRun
- UpdateAssistantWakeupRun
これらを無効化します。
ここまで来たら、ほぼ終了ですが。。。
まだです!!
どんなタイミングで復活するかわからないのでとどめを刺しておきましょう。
4.タスクスケジューラで、サービスが復帰しないように止め続ける
上記3の処理を自動化するバッチファイルを作成し、1時間ごとに実行することで確実にWindowsUpdateの息の根を止めます(笑)
バッチファイルの作り方は後述します。
このタスクスケジュールを登録すれば、全ての作業は完了です。
いまのところ、UpdateAssistantも起動してませんし、成功と言ってもいいんじゃないでしょうか。
ただし、セキュリティ的にまずいとは思いますのでセキュリティソフトでウイルスを抑え込むような仕組みが必要でしょうね。
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上記の手順を実行できるバッチファイルの紹介
タスクスケジューラにバッチファイルを実行するタスクを登録する
WindowsUpdateのサービスを止めるバッチファイル
この2つの作り方を紹介します。
1.WindowsUpdateのサービスと、タスクスケジューラを無効化するバッチファイル
以下に、サービス停止のためのバッチファイルの中身を記述します。
rem WindowsUpdateのタスクスケジューラを停止します WindowsUpdate,UpdateOrchestrator
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\Automatic App Update” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\Scheduled Start” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\sih” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\sihboot” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator\Maintenance Install” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator\Policy Install” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator\Resume On Boot” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator\Schedule Scan” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator\UpdateAssistant” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator\UpdateAssistantCalendarRun” /DISABLE
schtasks /change /TN “\Microsoft\Windows\UpdateOrchestrator\UpdateAssistantWakeupRun” /DISABLE
net stop wuauserv
sc config wuauserv start= disablednet stop UsoSvc
sc config UsoSvc start= disabled
rem WindowsUpdateのサービスを停止します WindowsUpdate,UpdateOrchestrator
sc config “wuauserv” start= disabled
sc config “UsoSvc” start= disabled
以上です。次に、このバッチファイルを1時間ごとに実行するタスクを登録するためのバッチファイルの作り方を紹介します。
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2.スケジュールを登録するバッチファイルの作り方
参考
rem スケジュール登録用のバッチファイルです
schtasks /Create /S LOCALHOST /RU [ユーザ名] /RP [パスワード] /XML C:\Win10\windowsKill.xml(xmlファイルの配置パス) /tn [タスク名] pause
xmlは、テスト機にてタスクスケジューラでタスクを作成し、そのタスクをエクスポートすることで作成できます。
エクスポートされたxmlでユーザー名の箇所をlocalhostに書き換えして使ってください。
これで完了。バッチファイルを「管理者として実行」にて結果を確認しておいてくださいね。
WindowsUpdate停止処理のまとめ
大事なことなのでもう一度言っておきますが、この手法は正直にいってセキュリティホールを増やすようなものなのでお勧めはしません。
ですが、会社内でシステムとして使う時に、使用中にUpdateが走って困ると言う体験から私は作成しました。
現在は、セキュリティソフトで外部からウイルスが入ってきたとしても内部で動作しないように対策をしているところです。
皆さんも、そのへんをよく気をつけてこの手法を利用してくださいね!!
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