リィンカーネーションの花弁 第39話 野良狩り作戦会議 です。2018年最初の更新ですね。
前回、仲違いからアジトを飛び出してしまった灰都。
そしてそれを追うように元偉人の杜メンバーに促されていた東耶。
あまりにもストレートに伝え、仲間意識がないと。正しさはすなわち、正解ではないのだと。
そして、十兵衛とともに灰都を追い懸けることになった。
一方、一人で出ていった灰都もあてがなく海辺にたたずんでいた。
そこに現れる謎の人物。いったい何者なのか??
前回の話はこちらから読めます。
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第39話 野良の廻り者を狩るための作戦会議・灰都の前・東耶。それぞれの前に出現した人物とは?
野良の廻り者を狩ることを決定した元偉人の杜メンバーと北束率いる特殊部隊。
そこで、現在判明しているはぐれの廻り者の映像を分析していた。
場面はフランス・凱旋門の前。
そこには、ナポレオンの廻り者が出現していた。
ナポレオンの才能は、「大帝の礎」。端的に言うと、墓に眠る軍人の死者を蘇らせて使役する力のようだ。
はっきり言って、そこまでの脅威は感じない。人間相手でもそこそこ戦えるレベルなのだが・・・。
場所が凱旋門前ということで手出しができない。こいつは却下となった。
そして、他には海に出現した「レイチェル・カーソン」。才能は沈黙の青。
こいつは特に攻撃をしなければほぼ無害であり、ゴミを消し去っているだけのようだ・・・。
とりあえずパス。
次にエリザベスタワーにいる2人組の廻り者、ラプラスとマクスウェル。
こいつらに至っては、ラプラスの収束する現実を観る才能と、マクスウェルの分子の動きを観測する才能を併せ持って、確率存在の穴を抜けているために、映像には映るものの実際に会うことはできないようだ。
この状況に、アインシュタインは悪態をつく。
アインシュタイン「何よ、だめなのばっかりじゃないの!!」
はぐれの廻り者討伐に対して、意欲的なアインシュタインを見て、ノイマン2は感心する。
ノイマン2「意外だな。こんなにも協力的になるとは。昔のアインなら、感情的に突っ走りそうなものだが。」
これに対して、軽口で応じたアインだが・・・・内心は考えがあった。
輪廻の枝の元となる、「種」の存在だ。
これを誰が手に入れるかで、大きく局面は動くことになる。
人類が手に入れれば廻り者全滅。廻り者側が手に入れれば、人類に希望は無くなる。
しかし、アインシュタインたちが手に入れれば・・・?
そう、第三の勢力としてどちらにも強力な交渉権を得ることができるのだ。
これは、ニュートンが戻ってきたときに最善の手を打てるようにとの考えから。
北束は言う。
「何にしても、意欲的なのは歓迎だ。ちなみに、転移はどこまで出来るんだ?」
アイン「登録座標のあるところなら、どこでも。世界中の首都ならどこでも行けるわよ。」
野良の廻り者から、輪廻の枝回収作戦
流れとしては
- ターゲットの元に転移
- ターゲット撃破!枝を回収
- 転移でアジトに戻る
というループになる。
そして、この作戦には北束率いる特殊部隊の他にも参加メンバーがいた。
アジトの奥から来たのは・・・。
北束が「監禁」していた廻り者たち。全てはこの事態を予測していた、項羽の仕込みだったのだ。
そのメンバーは
- ゴッドフリート・フォン・ベルリヒンゲン
- アンリ・デュナン
- ジョシュア・ノートン
- カール・フォン・リンネ
- アウグスト・メビウス
- フランツ・アント・メスメル
- レオ・レオニ
- 本田光太郎
- ウォーレス・カロザース
(各自の能力考察は後で)
そして、異物が一人混じっている・・・・。周りの廻り者たちも誰一人知らないもの。
北束「てめえ・・・廻り者じゃねえな?何者だ。」
???「俺かい?」
・・・・・・その頃、東耶と十兵衛。
森を抜けて川のそばに。確実に灰都に近づいていた。
そして、その前にも北束たちのところに現れたのと同じ人物が。
・・・・そして、偉人の杜のアジト。
偉人の杜では、ナイチンゲールの隷属化にあるものは、その隷属が深まり、ほとんど人形と化していた。
唯一、最初からその思想に賛同していたもの以外は。
そこに、あの怪しい人物が現れる。
ナイチンゲール「ふ・・ふははは!!待っていたぞ!お前が現れるのを!!」
思わず、ナイチンゲールの才能がはじける!!
謎の結晶が現れ、ナイチンゲールを中心に展開する。
テスラ「気をつけろ。あの結晶は万物を殺すぞ。」
???「俺かい?俺の名前は・・・・」
「アラン・スミシー」。さあさ、、、話をしよう。
各所に同時に出現したアランスミシーと名乗る人物。この存在が、人類と廻り者の運命を大きく揺さぶる・・・・!!
第39話 感想・考察
各所の廻り者の掃討には、項羽がすでに用意していた廻り者を使うようですね。
自身が偉人の杜とやりあうことで、暴力の行き場を失くした罪人格を一掃する。
そうすると偉人の杜に潜んでいた、西耶と項羽の戦いをけしかけた黒幕が現れる。
そこまで読んで、あらかじめその後に必要となるであろう戦力をわざと軟禁させていたのだ。
ここで、それぞれの才能を予測。
- ゴッドフリート・フォン・ベルリヒンゲン(フェーデ:決闘。誰とでも必ず1対1にする?)
- アンリ・デュナン(赤十字の父:医療系の才能か?)
- ジョシュア・ノートン(皇帝勅令?:操作系の才能かも)
- カール・フォン・リンネ(分類学:生物・非生物を問わず変質させる才能か?)
- アウグスト・メビウス(メビウスの輪:対象を一定のループ環境に置く才能?)
- フランツ・アント・メスメル(流体:複数の人物に影響を伝播する能力?)
- レオ・レオニ(絵本作家。才能としてはちょっと推測できない・・・)
- 本田光太郎(鉄鋼の知識:あらゆる鉱物を操作する、もしくは鉄鋼を操作して自在に形にする才能?)
- ウォーレス・カロザース(科学繊維の知識:ナイロンなどの糸を操る才能?)
う~ん、ちょっとわからないですね~。絵本作家の人とかいるし(笑)
さて、戻ります。
これらの戦力を使い、攻勢に出ようとしていた北束らの前にアラン・スミシーが現れる
偉人の杜のアジトに潜伏する、ナイチンゲールもこのアランを知っていたようだ。待っていたって言ってましたからね。
こいつこそ、「輪廻の種」のことを知る人物では?と推測します。
ちなみに、「アラン・スミシー」とは架空の映画監督名らしいです。
まさに、今回の偉人VS人類というショーを仕組んだ黒幕っぽくないですか?
しかも、架空の人物=実態が無いってこと。ひとりであり、多数でもあるってとこでしょうか。
いよいよ終局ですね。ちらっとナイチンゲールの攻撃系の才能も出てましたけど。
次回は2月更新です。
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