十兵衛から託された力は、果たして灰都に届くのかーーーー
リィンカーネーションの花弁第48輪|継ぐもの 継がれぬもの
ネタばれ感想をお送りします。
リィンカーネーションの花弁~前回のあらすじ~
野良の廻り者狩りを元罪人軍と共に行っていたアインシュタインの前に現れた、偉人の杜のアルベルト。
その圧倒的な力の前に元罪人軍は全滅する。
その後、アインシュタインとアルベルトは向かい合う。どちらが本当のアインシュタインなのかを確かめるように….。
いっぽう廻り者狩りに行ったアインシュタインたちとは別に、灰都を追っていた十兵衛と東耶。
十兵衛の生家である道場を破ったのが当時の灰都と知り、激情に駆られて灰都を迎え撃つ十兵衛だったが…..。
罪人軍との戦いで負った傷は深く、灰都の前に敗北する。
しかしその中で宮本武蔵のムカデ(武の象徴)に取りつかれた灰都をもとに戻す方法を見極めていた。
そして、先の長くないことを悟った十兵衛はその役目を東耶に自分の技術と共に、託すのだった。
『お前の才能で、俺の才能を奪って戦え』と。
第48輪ネタばれ~東耶が継ぐもの、そして継がぬもの
東耶の修行も最終段階。
付け焼刃とはいえ、十兵衛の技術を確実に吸収していた。
そう、十兵衛をして
『廻り者にならずとも、ひとかどの人物になっていただろう』と。
たった3日の稽古ではあったが、心身ともに弱っている灰都を相手にするには十分。
『重要なのは我慢とはったり』
そう結論付け、長丁場に持ち込んだうえで灰都が崩れるのを待つ狙いであった。
廃屋の中に合った羽織を修繕したものを東耶に渡して自身の愛刀を手渡す十兵衛。
十兵衛『----本当に、いいのか。受け継ぐのは眼だけで。』
東耶『はい。決めたことです』
そう、東耶は十兵衛の剣術・柳生新陰流勢法を受け継がない(盗まない)ことに決めていたのだった。
十兵衛の見出した唯一無二の剣術。剣の頂。
ーーー無縫
その剣を盗むということを是としなかった。
そのことにより、十兵衛の心はずいぶんと救われていた…..。
そして、その心根・思いこそが灰都を救い出す光となる。そう、十兵衛は確信していた。
ついに向かい合う両者。
東耶『流派なし 扇寺東耶』
灰都『歪二天礼法 宮本武蔵玄信』
そして、戦いがーーーー始まる
48輪感想まとめ
久しぶりに帰ってきました。
主人公たちのところに….
3日間の修行で東耶がどれだけ強くなったのかが見ものですね。というか、項羽の才能:万象儀を手に入れてたら問題は全く無かったはずなんですけどね(笑)
その辺が『盗む才能』を持っているのに徹底的に使わない、東耶の甘さというところでしょうか。
十兵衛の剣の才能は奪わず、見切りの眼のみを受け継いだ東耶。
狙うは見切りを最大限活用した粘り。そして灰都の自滅狙いってとこでしょうかね。
アインシュタイン組もピンチですが、こちらの問題が片付いても救援は無理ですもんね。
さて、どうなることか。